2025年12月14日(日)11:00-16:00
三条ものづくり学校にて「Local Web3 Expo 2025」を開催しました。本イベントは、Web3という新しい技術を切り口にしながらも、「地域」に焦点を当て、全国各地で地域活性化に取り組むプロジェクトが一堂に会する場として企画したものです。
今回のLocal Web3 Expo 2025には、全国から10地域の出展者が参加しました。県外からは千葉県、岩手県、富山県などからも足を運んでいただき、地域を越えた交流が生まれる一日となりました。Web3という言葉から受ける先進的で難しそうな印象とは違い、実際には地域に根ざした実践的な取り組みが数多く紹介されました。
基調講演では、Tales & Tokens 株式会社の佐々木大輔 氏にご登壇いただき、「歴史が歴史であるためには常に創造が必要である」というテーマでお話しいただきました。インターネットの世界が広がることで、自分の存在が大きく感じられ、逆に世界(世の中)が手のひらサイズに小さくなったように錯覚してしまう現代人において、身近な人や地域の出来事に目を向けにくくなっているという指摘は、非常に印象的でした。その違和感こそが、佐々木さん自身が地方のプロジェクトに積極的に関わるようになったキッカケというお話に多くの参加者の共感を呼びました。
来場者の方々からは、「Web3は正直、自分には関係のない遠い存在だと思っていたが、地域と結びついたプロジェクトを見ることで、これまでの地域活性化の延長線上にあるものだと感じた」「意外と泥臭く、人の顔が見える活動だと分かった」といった声が寄せられました。Web3が特別な技術ではなく、地域の想いや課題に寄り添うための一つの手段であることを実感してもらえた点は、大きな成果だったと感じています。
また、今回特に良かった点として、出展者同士の交流が非常に活発に生まれたことが挙げられます。Web3という、これから発展していく技術を使って地域活性化に取り組む人たち同士が、情報交換を行い、お互いの悩みや工夫を共有する中で、自然と横のつながりが生まれていきました。地域は違っても課題や想いには共通点が多く、「仲間がいる」と感じられる場になったことは、このLocal Web3 Expoの大きな価値だったと思います。
出展プロジェクトの中には、三条市のロールプレイングゲーム「三条上々(さんじょうじょう)」のように、まちを巡りながら物語を進めていくことで地域の魅力を知る取り組みがあったり、千葉県茂原市から参加した「ONIマプロジェクト」は、地域の商店を地元高校生とクリエイターがキャラクター化したトレーディングカードを使い、子どもたちが遊びながら地域学習ができる仕組みをつくっており、燕三条匠の守護者プロジェクトと姉妹プロジェクトの関係にある取り組みとして注目を集めていました。さらに、新潟県長岡市が取り組む「NishikigoiNFT」「山古志DAO」は、デジタル上に仮想の村をつくるという挑戦的な試みで、全国で一番イケているデジタル地域プロジェクトの一つです。地域NFTを通じて関係人口を生み出し、地域との新しい関わり方を提示していました。
今回は参加地域の中から「Local Web3 Expo Award」も選出しました。グランプリには三条市から参加した「バーチャルSANJO」が選ばれ、ローカル賞に岩手県遠野市の「Game of the Lotus」、審査員特別賞には「三条上々(さんじょうじょう)」がそれぞれ選ばれ、地域性とWeb3の可能性をうまく結びつけたプロジェクトが評価されました。
全体を振り返って感じたのは、今回のローカルLocal Web3 Expoが、単なる技術紹介の場ではなく、人と人、地域と地域をつなぐ場になっていたということです。Web3は目的ではなく、あくまで地域の魅力を再発見し、関係性を育てるための手段であることが、自然と共有されていたように思います。
来年度もLocal Web3 Expoを開催し、さらに多くのWeb3を活用した地域活性化プロジェクトを燕三条に招き、情報交換や地域への想いを共有する場をつくっていきたいと考えています。また、燕三条匠の守護者プロジェクトとしても、地域NFTを活用した地域活性化や産業観光の促進を今後も続けていきますので、引き続き注目していただければ幸いです。
ご来場いただいた皆様、出展していただだいた各地域の皆様、関係各所の皆様 誠にありがとうございました。




















