解説-7 株式会社 諏訪田製作所


【正解:D ほのお】
【れいあ】
あっ……!答えは、「ほのお」ですね。
諏訪田製作所さんにぴったりの言葉です。
【ウスラタラーズ伯爵】
……御名答だ、諸君ら。
ほのお。それは、この場所の本質に触れる言葉である。
【れいあ】
諏訪田製作所さんのロゴに使われている赤も、鍛冶屋に欠かせない炎の色を表しているんですよね。
【ウスラタラーズ伯爵】
その通り。炎なくして、鍛冶は始まらない。
金属は熱を受け、圧を受け、職人の手によって形を変える。
諏訪田製作所では、高温に熱した鋼材を大きな力で鍛える工程もある。
ただ削るのではない。火で目覚めさせ、力で鍛え、手で仕上げるのだ。
【れいあ】
だから、ただの道具じゃないんですね。
人の手に馴染んで、長く使われて、次の時間へ受け継がれていく。
【ウスラタラーズ伯爵】
ふむ。道具とは、人の知恵と行動のリレーである。
諏訪田製作所が刃物にこだわる理由も、そこにあるのだろう。
【れいあ】
ほのおって、燃やして終わりじゃなくて……
ものを生み出す力でもあるんですね。
【ウスラタラーズ伯爵】
そうだ。炎は、扱う者の意志によって意味を変える。
壊す力にもなる。生み出す力にもなる。
ここでは、炎は匠の技を支える力となっている。
【れいあ】
……少し、匠の守護者に近づけた気がします。
【ウスラタラーズ伯爵】
気がする、では困るな。
諸君らには、その意味を覚えておいてもらおう。
火を恐れず、火に溺れず、火を受け継ぐ。
それができる者だけが、本当の意味で匠の価値を守れるのだ。
さて――
諸君らの観察力、なかなか悪くなかった。
次の場所でも、その目を曇らせぬことだ。期待しているよ。
