解説-14 VINTAGE HALL


【れいあ】
あっ……!正解は、「①」ですね。
【ウスラタラーズ伯爵】
……御名答だ、諸君ら。
だが今回は、答えそのものよりも、この場所をどう見るかが大切である。
【れいあ】
VINTAGE HALLさんって、ただ食事をする場所じゃないんですね。
燕市の工場街の中で、料理と一緒に、ものづくりの魅力にも触れられる場所なんだ。
【ウスラタラーズ伯爵】
ふむ。器は料理を受け止める。料理は器の表情を引き出す。
どちらか一方だけでは、この時間は完成しない。
【れいあ】
VINTAGE INOXの器で料理を楽しめるって、そういうことなんですね。
道具が展示されているだけじゃなくて、実際に使われている。
だから、使い心地や美しさを自然に感じられるんだ。
【ウスラタラーズ伯爵】
その通り。優れた道具は、飾られた時よりも、使われた時にこそ本質を見せる。
食卓に置かれ、料理を支え、人の記憶に残る。
それもまた、ものづくりの一つの到達点である。
【れいあ】
それに、自社畑の無農薬野菜を使ったイタリアンも楽しめるんですよね。
工場街の技と、畑の恵みが、同じテーブルの上にある。なんだか面白いです。
【ウスラタラーズ伯爵】
金属を磨く者、野菜を育てる者、料理を仕立てる者。
異なる技が重なり、一つの食の時間になる。
この場所は、それを体験させているのだろう。
【れいあ】
……だからVINTAGE HALLさんは、ものづくりと食をつなぐ場所なんですね。
食べることで、燕三条の技に触れられるんだ。
【ウスラタラーズ伯爵】
悪くない理解だ、れいあ。匠の技は、工場の中だけにあるものではない。
器に宿り、料理に添い、人の時間を少し豊かにする。
それを見抜けたなら、諸君らの目も少しは鍛えられてきたようだ。
さて――
次の場所でも、その観察力を見せてもらおう。期待しているよ。
