解説-10 株式会社 マルト長谷川工作所

 

【正解:C 月曜】

【れいあ】
あっ……!答えは、「月曜」ですね。
……でも伯爵、工具の会社なのに、どうして曜日なんでしょう?

【ウスラタラーズ伯爵】
ふむ。そう思った時点で、諸君らは“固定された見方”に囚われている。

【れいあ】
固定された見方……?

【ウスラタラーズ伯爵】
その通り。工具とは、決まった形だけを見て扱うものではない。
どこへ力が流れるか、どう動けば扱いやすいか。
職人は、物事を多角的に見る。

【れいあ】
あ……。だから今回の謎も、“工具っぽい答え”を探すだけじゃ駄目だったんですね。

【ウスラタラーズ伯爵】
ふむ。KEIBAの工具もまた、見た目だけでは価値は分からぬ。
握り心地、刃の動き、切った時の感触。
実際に使って初めて、その精度が見えてくる。

【れいあ】
マルト長谷川工作所さんって、鍛造から仕上げまで、たくさんの工程を自分達で行っているんですよね。
小さなズレが、使い心地に出るからなんだ……。

【ウスラタラーズ伯爵】
その通り。優れた工具とは、使う者の動きを乱さぬ。
自然に握れ、狙った通りに動き、必要な力だけを伝える。
だからこそ、細部まで整え続ける必要がある。

【れいあ】
“月曜”って答え、最初は全然関係ないように見えましたけど……
先入観を外して考える、っていう意味では、ものづくりにも通じているんですね。

【ウスラタラーズ伯爵】
悪くない理解だ。職人も、守護者も、決めつけだけで物を見る者には務まらぬ。
見慣れたものの中に、別の可能性を見つける。それこそが、観察するということだ。

さて――
諸君らの観察力、なかなか見事だった。
次の場所でも、その目を曇らせぬことだ。期待しているよ。