暗闇の向こうに現れたのはーーー

静まり返った工場の奥に、ひとり立ち尽くす男だった。

今回、挑戦状を送りつけてきた張本人。

ショッタレ帝国 大幹部――ウスラタラーズ伯爵。

彼は、すべての謎を乗り越えた守護者たちを見つめ、静かに笑った。

「見事だった……。」

「これだけの試練を乗り越えたのなら、お前たちにも知る資格があるだろう。」

伯爵はゆっくりと口を開く。

「私はかつて――匠の守護者だった。

かつて彼もまた、燕三条シティを守護する存在だった。

しかし、ある目的を胸にショッタレ帝国へ侵入した際、帝王ショッタレの圧倒的な力の前に屈した。

そして守護者の名を捨て、ショッタレ帝国の大幹部となったのだ。

だが――

その心のすべてまで、帝国に染まったわけではなかった。

「私は一度、ショッタレに敗れた。」

「だからこそ分かる。今のお前たちでは……奴には勝てない。」

今回、燕三条シティ各地に仕掛けられた数々の謎。

守護者たちが挑んできたものは、単なる謎ではなかった。

知恵を試し、街を巡り、仲間とともに困難を乗り越える――

そのすべてが、

帝王ショッタレとの“最後の戦い”に備えるための試練だったのだ。

伯爵は続ける。

「昨年、お前たちは魔獣ブチャールを打ち破った。」

「そして今――私が用意したすべての試練を乗り越え、ここまでたどり着いた。」

伯爵は、わずかに笑みを浮かべる。

「この勝負……お前たちの勝ちだ。」

「だが――まだ足りない。」

「知恵を磨け。仲間を集めろ。そして、この街に眠る力をひとつにしろ。」

伯爵は守護者たちに背を向ける。

「勘違いするな。私はもう、お前たちの仲間ではない。」

「次に会う時は、敵同士かもしれん。」

そして、暗闇へと歩きながら、小さく言い残した。

「……ショッタレは、もう動き始めている。」

その瞬間――

「フフフ……。」

暗闇の奥から、不気味な笑い声が響いた。

伯爵の足が止まる。

「……!?」

ゆっくりと振り返った、その先。

闇の中に、巨大な男のシルエットが浮かび上がっていた。

その姿を見た瞬間――

ウスラタラーズ伯爵の表情から、初めて余裕が消えた。

「……帝王ショッタレ。」

暗闇の中から、低い声が響く。

「ウスラタラーズ……随分と楽しそうではないか。」

「…………。」

伯爵は何も答えない。

帝王ショッタレは、そんな伯爵の向こうにいる守護者たちへと視線を向ける。

「匠の守護者ども……。」

「次は、この私が相手をしてやろう。」

その言葉とともに――

すべてが暗闇に包まれた。

ウスラタラーズ伯爵からの挑戦状は、これで終わった。

昨年、魔獣ブチャールを打ち破り――

今年、ウスラタラーズ伯爵のすべての試練を乗り越えた守護者たち。

そして次なる戦いは、いよいよ――

ショッタレ帝国を統べる帝王との最終決戦。

燕三条シティの命運を懸けた最後の戦いが、始まろうとしている。

 

――2027年、最終決戦。

TO BE CONTINUED…

 

 


 

謎解きに参加してくれた皆さまへ

「燕三条RPG 匠の守護者 ~謎解き ウスラタラーズ伯爵からの挑戦状~」にご参加いただき、本当にありがとうございました!

今回の冒険では、実際に燕三条のさまざまな場所を巡りながら、ウスラタラーズ伯爵が仕掛けた謎に挑戦していただきました。

この謎解きは、燕三条の皆さんにご協力いただきながら、私たち自身の手で一つひとつ作り上げた企画です。

そのため、運営上至らないところも多くあったかと思います。

特に、燕三条全域を舞台にしたことで移動範囲が想像以上に広くなってしまったこと、謎解きポスターが小さく見つけにくかったことなど、ご不便をおかけした点もありました。

それでも各地を巡り、謎を探し、ここまでたどり着いてくださったことを、運営一同とても嬉しく思っています。本当にありがとうございました。

皆さまからいただいたご意見や反省点も、次の冒険をもっと楽しんでいただくために活かしていきたいと思います。

そして、この謎解きをきっかけに、今まで知らなかった場所を訪れたり、燕三条のものづくりや食、文化、人との新しい出会いがあったなら、私たちにとってこれほど嬉しいことはありません。

 

物語は、まだ終わりません。

次はいよいよ、帝王ショッタレとの最後の戦い。

その時が来たら――

もう一度、燕三条シティに力を貸してください。

最後まで冒険していただき、本当にありがとうございました。

またお会いしましょう!

燕三条 匠の守護者プロジェクト
運営一同